この事例の依頼主
女性
相談前の状況
ご相談者様は,会社の管理職として勤務されていた方です。残業代が支払われていないにもかかわらず,持ち帰り残業で長時間の残業をされていることに疑問を持ち,相談に来られました。もっとも,仕事自体は好きで,会社で長く働きたいとの希望をお持ちでしたので,あまり紛糾することは望んでおられませんでした。
解決への流れ
ご相談いただき,紛糾させたくないとのご相談者様の意向から,弁護士が受任して表立って会社と交渉するのではなく,あくまでご本人が会社に請求し,弁護士は後ろから法律上の支援をするという形をとりました。そうして,約半年ほど交渉が続き,複数回相談をお聞きして対応策をお伝えしたところ,満額ではないものの,満足できる金額の支払いがなされるに至りました。
この件は,弁護士が代理人として交渉せずに,在職したまま未払い賃金の請求をして実現した事例です。弁護士が出ていくと会社側も身構えてしまいますし,今後働きにくくなったかもしれません。このようにご依頼者様の意向に沿った柔軟な対応を心がけています。