この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
この方は,年商10億円程の製造業を営む会社の経営者でした。最初に相談に来られた時には,手形の不渡りがすでに迫っていました。大幅な債務超過で,支援先も見つからず,赤字を改善する手立ても見つかりませんでした。そのため,相談に来られた時から,会社を破産手続によって清算することを決断されていました。
解決への流れ
その後,紆余曲折あり,最終的には,破産手続によって会社を清算しましたが,工夫したことで,従業員への未払いの給料はもちろん,解雇予告手当も全て支払うことができました。今では,同業他社で自分の技術を次の世代に伝える仕事をしています。
経営者が破産手続を選択することはとても勇気のいることです。もう少し早く相談いただいていれば,資金繰りの改善や,その他の債務整理の方法を選択でき,会社を再建できたかもしれません。ただ,相談相手が身近にいないと,その機を逃してしまう,そういった事例が多数あるのが実情です。特に,中小企業の経営者には多いです。私は,日本を支える中小企業を支えたい,そういう思いを強く持っています。早い段階での相談をお勧めします。