たおく あきお
田奧 明生 弁護士
弁護士法人たおく法律事務所
所在地:広島県 呉市中通二丁目1-26 呉中通ビル401-1号室
相談者から高評価の新着法律相談一覧
交通事故慰謝料・損害賠償
追い越しの際に接触した際の、過失割合を教えて下さい
8/2 16時半ごろ見通しのよい追い越し可能な片側1車線の直線道路で、トラック、事故の相手、その他、自分の順で4台の車が50kmで走行中。車間距離はそれぞれ15mくらいの間隔。制限速度は50km。後方確認をし、右ウィンカーを出して自分が追い抜き開始。右車線に入り、70kmまで上げて1台目を通過。2台目を追い越そうとしてところで、事故の相手の車が右に曲がり始める(自分は相手のと至近距離であったためウインカーを確認できていない、相手は右路地への右折と証言)。自分は接触を避けようと、右にハンドルを切るが、相手側の右フロント部分と自分の左側が接触(左側助手席から後方席へと傷あり)その弾みで自分の車は飛ばされ山に激突し自分の車は全損の状態。相手は右前のライト、ウインカーとバンバーが損害。事故直後、警察と相手との話では、怪我はなし。対物事故として一旦処理。ただし相手が首に違和感があるので病院受信を検討するとのことでその場は終了。【その後の保険会社を通しての話し合い】相手は「突然ぶつかってこられた」と主張しており自分10:相手0を要求。また、相手は2日後、病院受信。診断書を警察に提出予定とのこと。(人身事故に切り替えるとのこと)見解か食い違っているので弁護士を立てて対応するとのこと自分は、保険会社から過去の凡例から当ケースの過失割合は自分9:相手1と告げられたが、自分5:相手5、最悪譲歩して自分7:相手3と伝えた。また、自分の同乗者(妻)が首に違和感があり病院受信を検討中。相手に後方確認していたかとウインカーを出していたかを確認。確認の結果、前方は確認していたが後方は確認せず右折開始したとのこと。ウインカーは右折前に10回ほど鳴らしたと証言。【確認事項】・この場合の過失割合はどのようになりますか?・相手が人身事故に切り替えるとのことでどのように対処すればよいでしょうか?・今後どのような流れですすみますか?また、どのように進めていけばよいでしょうか?(相手に確認すべき点はありますか?)・自分は、事故の衝撃から精神的ダメージを受けています。(事故場面を思い出すと動機が高まるなど)そのような慰謝料を請求することを検討してもよいのでしょうか?多くのご質問で恐縮ですが何卒、よろしくお願いします。
回答
ベストアンサー
右折車と追越直進車との事故で,追越直進車が中央線を越えている場合を前提として回答させていただいております。その場合,追越禁止の通常の交差点の基本割合は,右折車:追越車=1:9追越が禁止されない交差点の基本割合は右折車:追越車=5:5です。追越直進車が中央線を越えていない場合を前提とするとまた話は変わってきます。いずれにしても,保険会社と相談者様の前提としている事実が異なっているように思います。相手方保険会社が,判例タイムス38のどのケースを念頭に置いているのか,から確認する必要があります。相談者様ご自身でなされるのは難しいと思いますので,できれば弁護士に交渉を委任するか,相談者様の任意保険会社に相談されてみてください。
労災
運送会社で従業員が巻き込み事故を起こし、相手がなくなった場合の会社の対応2
先ほど解答頂いた弁護士様ありがとうございます。会社の従業員が職務運転中に、人を巻き込み相手が死亡してしまった場合、一般的に会社としてどのような対応が必要という部分で会社として具体的にどのような賠償責任が発生するのでしょうか?状況・過失などにもよると思いますが一般的な事例などでご教授頂けないでしょうか?金額事例などもありましたらお願いします。
回答
ベストアンサー
相談者様の会社は、従業員を使って利益を得ておられます。それゆえ、事業の執行について従業員が起こす事故等の危険についても責任を負うのです。基本的には、事故を起こした従業員と連帯して、全損害(過失相殺等は考慮する)の責任を負います。損害の内訳は、死亡慰謝料、死亡逸失利益、即死でないなら治療費等、物損です。額が大きいのは前二者です。被害者がどういう人かによって、額は大きく増減します。無制限の任意保険に入っていれば、保険会社が払ってくれますが、保険料の等級が下がるのは覚悟する必要があります。
後遺障害等級
交通事故で後遺障害等級認定後の搭乗者傷害条項の保険金請求について
自分の任意保険で後遺障害等級認定後の搭乗者傷害条項にある保険金請求で現在の等級を異議申し立てをして上がった場合、まず現在の等級に対する保険金を受け取り、その後に等級が上がった場合の差額は払われないのですか?
回答
後遺障害等級認定に対する異議申立により等級が上がった場合、損害額ははね上がります。しかし、搭乗者傷害保険は定額給付のことが多く、損害全額の填補が難しいですね。その場合、填補しきれない差額は、相手方保険会社に請求できます。というのも、どの保険会社から後遺障害等級認定の申請をしても、認定する機関は損害保険料率算出機構の自賠責調査所という同じ機関なのです。搭乗者傷害保険の手続きで認定された後遺障害等級は、相手方保険会社にも主張できるはずです。ちなみに、保険会社に任せて後遺障害等級の申請をした場合、後遺障害等級の認定がされても、相手方保険会社との示談が成立しないと保険金はもらえません。異議申立後の後遺障害等級認定結果も踏まえた上で、相手方保険会社と示談交渉をされてみて下さい。
休業損害
家事従事者の休業損害の請求について。
私は農家で半日のパートをしています。事故後、肩甲骨の痛みにより約5ヶ月、50日、整形外科に通いました。休業損害の請求はパートでも家事従事者でも出来ると知っていたので、弁護士に家事従事者でお願いしました。弁護士は家事従事者は証明が難しく、認められないから、雇い主に休業損害証明書に休んだ日を書いてもらうように言われました。それだと3万円くらいにしかなりません。実際、肩甲骨の痛みにのために、仰向けで寝られず、運転も辛い、長時間の家事が出来ない期間が1ヶ月はありました。交渉もせず、たった3万円で手を打たなければならないのか、本当に家事従事者は認められないのか。家事従事者の休業損害補償は裁判で認められているはずなのに、なぜ弁護士は無理だというのかわかりません。入院したり、重症でないと、家事従事者は証明できないなら、軽傷の主婦はどうすれば認められるのか教えてください。
回答
総治療日数のうち、実治療日数(実際の通院日)については、100%の主婦休損を請求すべきです。保険会社は、診療報酬明細書等を医者から受領して実通院日数を把握しているので、特に資料はいりません。総治療日数−実治療日数の期間については、50%の主婦休損を主張することが考えられます。保険会社は、対象となる日数については、同様に把握しています。こちらが提出する資料は、どれほど家事ができず、いつ頃からどれくらいの家事ができるようになったのかをまとめた陳述書、また、パートの休業証明書も提出すべきです。仕事を休むくらいだから、家事もできなかったという推認が働きます。
インターネット
全損での車両価格について。
事故にあった車は12年前に購入したもので全損扱いになりました。保険屋が出してきた価格はあまりに低いため、私は納得できず、中古車買い取り価格をインターネットで調べ、何台かの価格を出して、弁護士にこの辺りの価格でとお願いしましたが、弁護士は保険屋の価格が妥当価格だからと取りあってくれません。中古車買い取り価格は認められないものなのでしょうか?
回答
加害者が対物超過特約に入っていても、それを使わなければ補償は受けられません。委任されている弁護士を通して、相手方に、修理する旨と対物超過特約を使用して欲しい旨を伝えてみてはどうでしょうか。修理しないのであれば、車の本体価格に加えてオプション分を考慮した値上げ交渉をするか、買い換え費用の請求も考えられます。ただ、物損は、交渉してもあまり損害額が上がらないのも事実です。
過失割合
駐車場内の事故における過失割合交渉に、弁護士特約を使うかどうか
10日前、コンビニの駐車場にて車同士で衝突事故をおこしましたが、保険会社同士の過失割合交渉でもめています。この場合弁護士に依頼するだけの価値があるかどうか迷っています。<内容>当方が大通りを左折でコンビニの駐車場に進入したところ、6台位ある駐車場の右端の駐車スペースからハンドルを左に切ってバックで出てくる車が視界に入り、直前停車しました(駐車場の左から2台目の前位の位置)。すると、こちらの存在に気づく節もなくバックしてきたため、とっさにギアをバックに入れて回避をしましたが間に合わずこちらの右前と相手方の右後ろが接触する形となりました。修理費が当方20万円、相手方10万円。保険会社は当方がイーデザイン損保、相手方が損保ジャパン。少額の部類に入ると思い、過失割合によっては今回は自費で修理し保険を使わない方針でした。しかし相手方が、当方が突然飛び出てきたとして5:5の割合の主張を崩しません。保険会社同士で、駐車場内はお互い様との決着を図っている様な雰囲気がありますので、等級下げるのを覚悟の上で保険を使い、弁護士特約も使用して相談をお願いするべきか考慮しています。因みに、車両保険の免責が10万あります。弁護士の方に交渉して頂いて8:2位までもっていける可能性があるのかを教えて頂きたいと思います。宜しくお願い致します。
回答
通常、弁護士費用特約は使っても保険料の等級は下がりません。保険会社に確認されてみて下さい。等級下がらないなら、絶対使った方が特ですよね。
交通事故慰謝料・損害賠償
追い越しの際に接触した際の、過失割合を教えて下さい
8/2 16時半ごろ見通しのよい追い越し可能な片側1車線の直線道路で、トラック、事故の相手、その他、自分の順で4台の車が50kmで走行中。車間距離はそれぞれ15mくらいの間隔。制限速度は50km。後方確認をし、右ウィンカーを出して自分が追い抜き開始。右車線に入り、70kmまで上げて1台目を通過。2台目を追い越そうとしてところで、事故の相手の車が右に曲がり始める(自分は相手のと至近距離であったためウインカーを確認できていない、相手は右路地への右折と証言)。自分は接触を避けようと、右にハンドルを切るが、相手側の右フロント部分と自分の左側が接触(左側助手席から後方席へと傷あり)その弾みで自分の車は飛ばされ山に激突し自分の車は全損の状態。相手は右前のライト、ウインカーとバンバーが損害。事故直後、警察と相手との話では、怪我はなし。対物事故として一旦処理。ただし相手が首に違和感があるので病院受信を検討するとのことでその場は終了。【その後の保険会社を通しての話し合い】相手は「突然ぶつかってこられた」と主張しており自分10:相手0を要求。また、相手は2日後、病院受信。診断書を警察に提出予定とのこと。(人身事故に切り替えるとのこと)見解か食い違っているので弁護士を立てて対応するとのこと自分は、保険会社から過去の凡例から当ケースの過失割合は自分9:相手1と告げられたが、自分5:相手5、最悪譲歩して自分7:相手3と伝えた。また、自分の同乗者(妻)が首に違和感があり病院受信を検討中。相手に後方確認していたかとウインカーを出していたかを確認。確認の結果、前方は確認していたが後方は確認せず右折開始したとのこと。ウインカーは右折前に10回ほど鳴らしたと証言。【確認事項】・この場合の過失割合はどのようになりますか?・相手が人身事故に切り替えるとのことでどのように対処すればよいでしょうか?・今後どのような流れですすみますか?また、どのように進めていけばよいでしょうか?(相手に確認すべき点はありますか?)・自分は、事故の衝撃から精神的ダメージを受けています。(事故場面を思い出すと動機が高まるなど)そのような慰謝料を請求することを検討してもよいのでしょうか?多くのご質問で恐縮ですが何卒、よろしくお願いします。
回答
追い越しが禁止されていない交差点での,右折車と追越車の過失の基本割合は,5:5です。直線道路でも,同様に考えるか,あるいは,交差点よりも右折車があることを察知しづらいとして,追越車の過失を1割程度減ずることができるかもしれません。相談者様は,追越の際,時速20キロの速度超過ですので,著しい速度違反として,過失が1割増加修正されるでしょう。その他,著しい過失や重過失が修正要素となります。ですので,相談者様の,過失割合5:5という主張は,ある程度の合理性のある主張と考えます。相談者様の奥様の怪我は頚椎捻挫の可能性がありますので,今後治療をして費損害賠償請求をするのであれば,こちらからも人身事故の届出をした方が良いでしょう。今後は,警察の実況見分があると思われますので,協力してください。後々,両当事者が損害賠償請求をするのであれば,意味を持ってきます。交通事故の慰謝料は,傷害慰謝料と後遺障害慰謝料の2種類しかありません。前者は入院・通院の期間により額が決まり,後者は後遺障害等級の何級かによって決まります。相談者様の精神的ダメージは,事故による精神疾患として後遺障害等級と認定できるほどの重篤なものでない限り,残念ながら慰謝料の対象となりません。
交通事故慰謝料・損害賠償
交通事故示談。損害賠償逸失利益など請求できませんか?
二年前横断歩道歩行中に交通事故にあいました。私、被害者です。通院も終わり、後遺症等級結果も出て、これから示談交渉に向けて話し合いです。相手(加害者)の人は任意保険に入ってませんでした。損害賠償逸失利益など請求できませんか?
回答
相手方が任意保険に入っていないとしても、相談者様あるいはご家族が、人身傷害保険や無保険車傷害保険に入っておられる場合、事故による損害は相談者様の保険会社が払ってくれます。そしてその後で、相談者様の保険会社が、相手方に対して、損害額の支払い請求をすることになります。人身傷害保険に入っていなくとも、弁護士費用特約があれば、相手方に訴訟を起こす費用を相談者様の保険会社が払ってくれます。一度、車の保険証券をご確認されることをお勧めします。
症状固定
後遺障害申請
後遺障害申請について今年3月に追突事故にあい、過失相手9私1で現在整形外科に通院しています。来月で6ヶ月になりますが、後遺障害申請は相手の保険屋さんが症状固定の際に申請するのですか?6ヶ月前にこちらから症状固定前に申請するのが良いのでしょうか?色々方法あるみたいですが、よくわかりません。宜しくお願いします。
回答
事前認定(相手方任意保険会社を介してする後遺障害等級認定の申請)と被害者請求(任意保険会社を介さない後遺障害等級認定の申請)の違いは、①事前認定だと、任意保険会社が余計な資料をくっつけて提出する可能性がある。②被害者請求だと、後遺障害等級の認定がされたとき、自賠責保険の限度で損害の一部が前払いされる。任意保険会社とじっくり示談交渉ができる。の二点です。弁護士は、②をやります。ご自身でやるのは、相当程度労力と時間が必要でしょう。費用対効果をご検討いただいて、弁護士を間に入れるか判断されて下さい。
休業損害
トラックとの事故 車輌修理時の休業補償について
当方乗用車と相手方トラックとの接触事故にて双方の言い分に食い違いがある為、2か月経過しております。交渉は保険会社に任せているのですが、経過を随時聞いてみると相手(運送会社トラック)の車輌修理時の休業補償の要求を出してきているみたいで、またトラック側は過失認識が非常に低く過失が発生するのが納得できないの一点張りで難航してます。最初は当方側の保険会社は休業補償について対応するつもりは無いと言っていましたがここ最近は曖昧な感じにとれました。自動車事故で、車輌修理時の休業補償を負う事なんてあるのでしょうか?また、こちら側の提示に相手側が全く応じない場合はどのようになるのでしょうか?こちら側も車輌の修理はせず乗れない状態ですので、その期間の賠償(レンターカー費用等)は全期間要求(実際は借りていない。車輌が乗れない事での賠償として)出来るのか気になっています。
回答
運送会社等の車両が事故により損傷して営業ができなかったために生じた損害を休車損害といいます。その車両の修理期間または買替期間の範囲内で認められます。修理期間は,通常1週間から2週間です。部品の調達や営業車登録等の必要があるときは,長期間認められることもありますが・・・。その場合も,運送会社等に予備車両がある場合は,実際には損害が生じないので認められません。これと同様に,相談者様の車両も修理しなければ乗れない状況でしたが,代車を使用していないのであれば,実際に損害が生じておらず,代車料は請求できません。その代わり,相談者様が,車両の修理中,公共交通機関やタクシーを使ったのであれば,その分の費用は損害に含まれるはずです。ただ,タクシーの領収等が必要になります。
交通事故慰謝料・損害賠償
交通事故の慰謝料。この場合、慰謝料請求はできるのでしょうか?
子供が交通事故にあいました。物損の方は新しい自転車を購入してもらい、破損した衣類等も新しいものを購入した費用を保険内で負担してもらったので、示談にしました。怪我の方は右手骨折で手術をし、まだ通院中です。全治9か月の予定です。この右手の完治をもって示談の交渉が始まる予定ですが、後遺症として右手手術後が残ること、片足の切り傷跡が2センチほど赤く盛り上がり、そこだけ毛が生えてこない状態で、跡が残ると言われています。半ズボンをはくと見えるので、子供はとても気にしています。又、自転車に乗ることが怖くなって、事故以来、1度も乗っていません。この場合、慰謝料請求はできるのでしょうか?できるのであれば金額はどのくらいでしょうか?
回答
右手の手術痕は,肘関節以下に手のひら大の痕が残れば後遺障害等級14級の要件を満たします。片足の傷痕は,膝関節以下に手のひら大の痕が残れば,同様です。そのほかにも,右手の骨折は,全治9ヶ月もの酷いものだったのですから,神経症状が残る可能性があり,後遺障害等級14級や場合によっては12級が取れるかもしれません。まずは,Dr.に症状を全部伝えるところから始めてください。その後のことは,弁護士に相談されてみてください
症状固定
後遺症診断書に治療拒否と書かれました。認定されますか?
後遺症診断書に治療拒否とかかれましたが後遺症認定に影響ありますか?また認定されますか?昨年に自転車の自損事故で肘を骨折して手術しボルトで骨をつなぎました。その後手術した病院を退院し、近所の整形外科で通院リハビリしましたが肘が曲がらず、腕を庇う為か肩も上がらなくなりました。リハビリに通うものの状況はあまりよく成らず、麻酔下での受動術をすすめられましたが手術しても良くならなかったのでお断りしました。マッサージと温熱治療を継続し積極的に通院しました。が、症状はあまり改善しませんでした。その後、リハビリには通っていましたが家庭の事情で通院が困難となり後遺症診断書を書いていただく事になりました。(通院期間は約10ヶ月)後遺症診断書を見ると「麻酔下での受動術を拒否した為症状固定となる」と、書かれています。この後遺症診断書で後遺症認定されますでしょうか?後遺症診断書の書き方が良くないのであれば、どの様に書いてもらうのが良いのでしょうか?
回答
基本的に,症状固定後の肘の可動域制限が後遺障害等級の要件を満たし,それが事故に起因するものであれば後遺障害等級の認定は下りるはずです。麻酔下の受動術の拒否がこれにどのように影響するかですが,考えられるのは,「可動域制限が残ったのは,適切な治療を受けないからであり事故との因果関係がない」ということでしょうか。しかし,事故によって傷害を負い,症状固定後も症状が残ったのは事実なので,苦しい反論のように思います。もっとも,損害拡大に被害者の落ち度があったとして,過失相殺の可能性はあります。さて,後遺障害等級の申請をするにあたって保険会社任せにしておくと,事前認定という手続きに乗ることになり,後遺障害等級の認定機関(損害保険料率算出機構)に対する申請書類の中に保険会社の用意した意見書(例えば,麻酔下の受動術が有用であるという内容の意見書)をつけて出される可能性があります。これを避けるには,弁護士に委任して,被害者請求という手続きで,直接認定機関に後遺障害等級を認定申請をすることをおすすめします。
自賠責
無保険車と事故にあって困っています。
一ヶ月前に、自転車で通勤途中でひき逃げの事故にあい、加害者は見つかったのですが、そこで無保険車だと知りまして落胆しました。 それに、その加害者は無保険の事故に反省する様子もなく、怪我をしている僕に心配や謝る様子もなく、賠償も積極的ではなく、挙句の果てには事故は僕が悪いと言ってくる始末でかなりイライラしてます。それで加害者に、損害賠償(治療費、休業補償、自転車の修理費、慰謝料など)を取れるだけとりたいのですがとれますか??いまの僕の状況は、通勤途中もあり会社が通勤労災と休業補償を申請中。あと、家の車の保険に人身障害?人身損害?のどちらかに入っていたので申請するところです。怪我は、頸椎捻挫、左小指末節骨骨折で治療中です。ピンを入れ骨を固定する手術をして、リハビリまで含めたら、治療期間はまだわかりません。派遣社員で借金もあり、今後も不安でなりません。加害者は無保険車は自賠責、任意とも入ってません。
回答
相手方が自賠にも入っていないということですので,相手方の資力にもよりますが,現実問題として損害賠償金の全部または一部を回収できない可能性があります。そこで人身傷害保険の出番です。相談者様は,相談者様の保険会社に対して,人身傷害保険の規約に応じて損害相当額の保険金を得ることができます。そのあとは,保険会社が,相手方に対して,相談者様に支払った保険金相当額を請求(求償といいます)するので相談者様の負担が少なくなります。人身傷害保険でカバーできない損害額については,相談者様から相手方に対して,損害賠償請求をすることになります。相手方が非を認めていないなら,訴訟による必要があるかもしれません。相手方に対する訴訟を先行させるか,人身傷害保険の請求を先行させるか,ケースバイケースの難しい問題なので,弁護士に相談されてみてください。
財産分与
住宅ローン頭金の財産分与
離婚に際し財産分与で購入した住宅を「評価額-住宅ローン残額」でプラスになるので、その半額を現金で渡すと言ったところ、「ローンの頭金は自分のほうがたくさん入れた」と半額の割合に対し反対されています。頭金以外のローンの返済は全て私の給与から支払われていますが、相手の言い分は通る話でしょうか。相手は結婚前から持っていた自分の通帳から頭金のお金を出しています。
回答
財産分与の対象となるのは,夫婦の協力によって得た財産です。相談者様が婚姻後に稼いだ給料は,これにあたります。それゆえ,そのお金で支払った対価である「評価額-住宅ローン残額」は財産分与の対象となります。これに対して,相手方が婚姻前から持っていた預金は,相手方の特有財産であり,夫婦の協力によって得た財産ではないので,残念ながら,財産分与の対象とはなりません。頭金相当額は,相手方のものです。例外的に,相談者様の協力によって,相手方の固有の財産が喪失や減額を免れた場合は財産分与の対象となります。少しでもそのような事情があるのであれば,相手方との交渉のカードにはなります。
民事紛争の解決手続き
示談金?示談金?
相手保険会社から示談の提示書が来たのですが、慰謝料の提示が〇〇円×通院日数とのみ書かれていました、慰謝料の内訳?には精神的、肉体的苦痛に伴う慰謝料と書かれていましたが、それだと通院日以外には精神的にも肉体的にも苦痛は無いという意味で通院日以外に対する慰謝料は発生しないという事で慰謝料?示談金?は提示された金額を受け入れなくてはいけないのでしょうか?
回答
傷害慰謝料の算定について,保険会社は,実通院日数×任意保険会社独自の基準に基づく額での提示をしてくることがあります。裁判所基準では,原則として入院・通院の総治療期間(実際に通院していない日も含む)をもとに傷害慰謝料が決まります。例外的に,通院が長期かつ不規則である場合や,他覚的所見のないムチ打ちの場合は,実通院日数を基準に算定します。いずれにしても,任意保険基準は,裁判所基準よりも相当低額ですので,まずはどれくらいの差が生ずるのか弁護士に相談されてみてはいかがでしょうか。
同棲
休業損害について
こんにちは。私は今年3月末に追突事故にあいました。現在も通院しています。今現在来年結婚する予定の人と同棲しています。私はどこかの会社に所属していないため、家事専従者の扱いになると相手の保険会社に言われました。ですが、住民票が彼と一緒になっていないため休業損害が支給できないと言われてしまいました。一緒に住んでいる証明として、・お互いの住民票(2人とも現在の住所にしてあります)・アパートの契約書(私は婚約者の扱いです)・公共料金の明細書どうにかして休業損害を頂きたいです。頚椎腰椎の捻挫で家事にも支障が出ています。このようなことに関して全く知識がないため、困っています。。。どうかよろしくお願い致しますm(__)m
回答
主婦としての休業損害は,稼ぎ手が収入を得るために家事をするという内助の功が財産的に評価されるものです。婚約者様と相談者様が婚約者様の収入で生活して,相談者様が家事を担当している,という事情があるのであれば,保険会社との交渉カードにはなると思います。そうではなくて,財布は別々というのであれば,難しいでしょう。
労災
休業補償の件で労災に切り替えたい
5月中旬にトラック同士の追突(おかま)事故でむち打ちになりました。会社(一人親方制度を取っている会社です)を休むこと2ヶ月半になります。入院はしていませんが毎週金曜日に自賠診察で整形外科へ通院しています。当時、相手の加害者の保険会社から全額休業補償しますと言われましたが私が確定申告していなかった為日額5700円と提示されました。(過去三カ月分平均は35万円くらいでした)なので 今現在も毎週通院していますが相手の保険会社から休業補償等交通費を受け取っていませんそこで ご質問があります。労災保険だと日額9600円入りますので相手の保険会社に今から労災に切り替えると言っても問題ないでしょうか?切り替えができた場合 労災は5月中旬からの休業補償として使えるのでしょうか?また労災に切り替えたとして示談の際に慰謝料等請求できるのでしょうか?不備な点がありましたらご教授お願いいたします。よろしく お願いします。
回答
当時、相手の加害者の保険会社から全額休業補償しますと言われましたが私が確定申告していなかった為日額5700円と提示されました。(過去三カ月分平均は35万円くらいでした)→確定申告をしていない場合でも,収入(総売上高)および原価や営業経費・店舗設備費の諸経費につき,信用性の高い証拠により証明がされれば,申告外所得が認定されることがあります。このような立証が成功しない場合にも,現実の生活を維持するために相当の収入があると認められるのであれば,平均賃金センサスを基準に休業損害が認められる場合があります。相談者様の保険に弁護士費用特約があれば,弁護士を間に入れて,保険会社と交渉し,一日5700円以上の休損を勝ち取るよう交渉することも可能かと思います。ただ,基本的に,治療費以外の保険会社からの支払いは,示談成立後にまとめて支払われます。相手の保険会社に今から労災に切り替えると言っても問題ないでしょうか?切り替えができた場合 労災は5月中旬からの休業補償として使えるのでしょうか?また労災に切り替えたとして示談の際に慰謝料等請求できるのでしょうか?→労災の申請をされているのであれば,5月中旬からの分も労災の休業補償を請求できるはずです。請求書の書式,記載例については,労基署に問合わせてみてください。労災から休業補償給付の支払いを受けた場合,労災から相手方保険会社に対して,ご相談者様に支払われた額だけ請求が行きます。ご相談者様は,保険会社に対しては,その額の分の休業損害を請求できなくなります。労災と保険会社の間で調整がされるのは,労災の給付請求をした項目(今回は休業補償)についてのみなので,保険会社への慰謝料の請求額に影響はありません。労災で請求するか,損害賠償で請求するかは難しい問題ですが,相談者様が納得できる方法を選択されてください。相談者様の保険に,弁護士費用特約がついていれば,ご使用を検討されてみてください。
過失割合
過失割合0にも関わらず、全損と判断された場合に同等の車両購入費用はもらえないのでしょうか?
先日、妻が信号待ちで停車中にノーブレーキで後方から追突されました。加害者は靴紐がアクセルに引っ掛かりブレーキが踏めなかったのが事故の原因で、こちらの過失は0とのことで保険会社は介入してくれません。加害者側の保険会社からは時価以上の支払いはされないとの事ですが、そのような金額では同等の中古車両でも購入することはできません。この場合、保険会社ではなく加害者に対して小額起訴なり起こして、最低でも同等の中古車両を購入できる費用を請求しそれを受け取ることは可能でしょうか?また、その場合の対費用効果や必要な手続き、弁護士の要否等も教えて頂けると助かります。
回答
この場合、保険会社ではなく加害者に対して小額起訴なり起こして、最低でも同等の中古車両を購入できる費用を請求しそれを受け取ることは可能でしょうか?また、その場合の対費用効果や必要な手続き、弁護士の要否等も教えて頂けると助かります。交通事故の損害は,事故がなければ被害者が置かれているであろう財産状態と事故があったために被害者が置かれている財産状態との差額です。今回,相談者様は,事故がなければ,乗っておられた車の時価相当額という財産をもっておられたわけです。ですので,残念ながら,乗っておられた車の時価以上の損害は生じません。もっとも,車を買い換えることになるのであれば,自動車取得税,自動車重量税(還付額を除く),登録費用,車庫証明書費用,リサイクル料金等の買換費用を請求し,少しでも損害額をかさ増しする余地はあります。基本的には,保険会社との交渉になります。物損は,弁護士を間に入れても,損害額が大きく増加することは珍しいので,費用倒れの可能性はあります。相談者様あるいは相談者様のご家族の保険に,弁護士費用特約がついているのであれば,弁護士を間に入れることを考えてみてはいかがでしょうか。
民事紛争の解決手続き
示談金について。どの位の金額が妥当な金額になりますか?
総治療日数120日、通院日数34日で右肩関節の運動痛と運動制限と診断され、自動車損害賠償責任保険後遺障害診断書を相手側の保険会社に提出しました。これから示談することになりますが、示談金の相場のようなものはあるのでしょうか?どの位の金額が妥当な金額になりますか?参考にさせていただきたいと思いますので、よいアドバイスをお願い致します。
回答
保険会社は,独自の任意保険基準を持っています。保険会社の提示額は,裁判所基準(赤い本等)からすると低額になります。被害者は任意保険基準に拘束されませんが,保険会社を相手に裁判所基準での支払額を勝ち取るのはそれなりに困難です。弁護士を間に入れるか,ご自分で交通事故紛争処理センターに申込みをするか又はある程度の額で納得するか,どこまで時間,労力及び費用を費やせるかによって変わってきますので検討されてみてください。
休業損害
治療費及び休業損害の打ち切りといわれ
保険会社から6月末で治療費を打ち切るといわれ継続するよう頼みましたが受け入れてもらえず 7月1日から健康保険にて治療を継続していますがこの判断は間違っていたのでしょうか。6月20日の診察時はこのまま治療を続けましょうと言われこのことを保険会社担当者に伝えましたが聞き入れてもらえませんでしたので 後々病院に迷惑がかかると思い自分の判断で切り替えました。この場合第三者行為による傷病手当の申請をしたほうがいいのでしょうか?もう一点は健康保険に切り替えた時点で症状固定したとみなされてしまいますか?担当医からは症状固定のお話は出ておりません。
回答
保険会社から6月末で治療費を打ち切るといわれ継続するよう頼みましたが受け入れてもらえず 7月1日から健康保険にて治療を継続していますがこの判断は間違っていたのでしょうか。後遺障害の申請をするのであれば,半年程度は通院する必要があります。その事との関係では,間違っていないでしょう。この場合第三者行為による傷病手当の申請をしたほうがいいのでしょうか?健保から通知が来るはずです。健保あるいは保険会社から,第三者行為の傷病手当の申請書を取得して必要書類とともに提出することになると思います。もう一点は健康保険に切り替えた時点で症状固定したとみなされてしまいますか?主治医がまだ症状固定ではないという判断で,半年経過前という状況であれば,裁判でも,治療費打ち切りという一事をもって,症状固定とはなりにくいと考えます。今後,後遺障害等級の申請をするか否か等,事件終結に向けて選択肢があるところです。保険会社との示談交渉でも,専門的な知識が必要でしょう。弁護士に相談されてみることをおすすめします。
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